『公平(Justice)』



【茨城県大利根飛行場上空です!】

 

 大地震(おほなゐ)の すぎたる居間に砕けをり 
            ベネチアングラスのその思い出も
                          矢内松見 女史作

知人のお母上様の短歌です。御年77歳となぁ・・・。

 

日本を代表する裏千家が発行する月刊誌「淡交」;平成25年10月号の歌壇
短歌の部;一席に選ばれた作品です。
その前の年はなんと、一年間を通じて「年間最優秀」の第一席となられたそう
です。

同時に謳われた句に、

 

 避難地と 吾が家を二ヶ月行きしつつ 一人暮らしの覚悟を定む

 

があり、同じ紙面に紹介されていました。

 

本当に素晴らしい句をお詠みになられると感心致しております。
皆さんへのお裾分けです(^^)

 

その時の「淡交」10月号を知人から頂戴しました。

 

せっかくですから、始めから読んでおりますと山本兼一氏が書かれた「利休の

風景−禅について−」に、奇しくも、趙州禅師の禅問答のことが記せられてい
ました。

 

無門慧開禅師が残した「無門関」の公案で、最も有名なのは、第一案「趙州
狗子」です。

 

公案の原文は、
 「狗子仏性、趙州無字」
だけなのです。

 

お釈迦様は常々、生けとし生けるものみんな!
なんでもかんでも!
「仏様」が宿っている!
とお説きになっています。

 

そんなもんだから、趙州禅師にお弟子さんが尋ねたのですね!
「犬(狗子)にも、仏性はあるですか?」
と、・・・
その質問に対し趙州禅師は、
「無(ねぇ〜よ!)」
と答えました。

 

禅の初学者には、この公案を使って必ず、
「オイ!犬に仏性はあるかいなぁ?」
と出される・・・(^^)

頭でっかちで、既に「無門関」くらいかじっている者は、即座に、
「そりゃぁ・・・ないですよ!」
って答えます。

そうしますと老師(仏教での教師役)は、
「このバカったれが!」とは言いませんが、無言で、
「もう一回、考えてこいや!」
という合図の鈴を鳴らすわけです。

 

だいたい、中途半端はこれまた考えもせず・・・、時間を頃を見計らって、
老師の元に行き、
「解りました(^^)・・・、ない、・・・ですよね!?(^^)」
と・・・、
そうしますとこれまた老師は、
「アホンダラがぁ!」とは言いませんが、無言で、
「もう一回、考えて出直してこいや!」という合図の鈴を鳴らすわけです。

 

ここで、中途半端に頭にいい者は、シコタマ悶絶するのですね!
この後は、何度も、老師に自身で見いだした解を持って行っても、「チリ〜ん
」なのです(^^;

 

実は、私のやっている「管理者研修基礎訓練課題」は、この手法をパクッて
おります(^^;

数行しか書いていない課題用紙を配り、受講生に解答を求めます。

多くの受講生が喜び勇んで私の元に、答案を持って来ても「0点」なのです!
もちろん、少しづつ「1点」「3点」「5点」・・・と点数を上げてはゆきます
が、「60点」が合格ですから、気の遠くなるギャップなのです。

「50点」近辺になったらもうすぐ合格か?っていいますと・・・
「50.0001点」
なんて赤エンペツでサラッと書いて受講生に返しますと、彼等はさすがにガッ
クリくるのです・・・(^^)

そうなると受講生は、どうしてもどこかで、なんとか解答が欲しくなる(^^)
模範解答のようなものを探すのです。

 

いただいた「淡交」10月号には、山本兼一氏が某寺のご住職からコッソリ
解答の一例を聞き出すことが書かれてあります。
「四つん這いになって、犬の真似をして、無〜ぃっと吠えるんです!」
と・・・(^^)

 

禅宗は、不立文字を標榜しますから、いくら理屈をこねても師は認めないとの
こと・・・(^^;

 

同様に、コッソリ模範解答やヘッポコ・インストラクターが作ったインストラ
クター・マニュアルを盗み読みや聞き出して、管理者研修課題の解答に書いて
来るヤツがいるのです(^^)

同じ企業で数多く回数を重ねますと・・・(^^)

でも、やっぱり「ははぁ〜ん」と私は感じる訳です。

もちろん、「0点」にはしませんが、限りなく合格に近いブルーな非及第点を
つけます(^^)

 

禅問答の公案でも、鈴を鳴らされるのがオチだそうです(^^;

「淡交」10月号の山本兼一氏のおっしゃるには、
 もとより、言葉や論理ではない。
 観ているのは、日々の生活態度や禅への取り組み方だという。
 弟子は、常住坐臥どれだけ真剣に禅に取り組んでいるかが問われる。
 とことん本気で取り組んでいる姿勢が見えなければ、完璧な論理を口先で
 答えても、犬になりきって吠えてみても許されない。

と・・・(^^)


実は、冒頭の短歌がたったの一遍の投稿で選ばれたと思われる方は、このメル
マガ購読者にはいないと思います。
おそらく、月に何百遍も謳われた中の数編のものです。
私のようなド素人でも、口にして詠みますと解ります。

 

そうなのですね!
「とことん本気で取り組んでいる」かどうかは、すべての事に共通なんですね!?
「結果は後からついてくる!」のですよね!?


さて、今回のテーマは、「公平(Justice)」です!

 

もう古い映画になってしまいましたが、「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
をご覧になりましたでしょうか?

 

1968年に初公開された「猿の惑星」が衝撃的でした。

太陽系の調査がほぼ達成された近未来、人類初の恒星間飛行が行なわれること
になった時代の話なのです!

 

宇宙飛行の目的地は、なんと地球から300光年先のベテルギウスでした。
1光年というのは、光のスピードで1年掛かる距離なんですからね(^^;
もうアインシュタイン相対性理論の世界なのです(^^;

 

宇宙船内で2年間(実際の時間では300年)を経て、3人の宇宙飛行士が
戻って着た惑星は、なんと猿(類人猿)が人間を支配し狩りをする星でだった
んですね・・・(^^;

 

プロローグでは、ニューヨークにある自由の女神が瓦礫に倒れ、埋もれている
のです。
エンパイヤステート・ビルもペントハウス部分だけが・・・(^^;

 

その後、1970年代に「続・猿の惑星」から「最後の猿の惑星」まで同作の
続編を4本作りましたよね!?

「猿の惑星」の原作は、フランスの小説家ピエール・ブールが書いたSF小説
なのですね。

 

なんで、人間が猿に支配されなければならないのか!?
その理由を知って、余計にこの映画の虜になった覚えがあります。

 

これは人間社会への辛辣な風刺をこめた作品だったのです!

原作者ブールが、戦前に仏領インドシナで、現地の有色人種を使役していたと
ころ、同じ有色人種である日本人の率いる軍の捕虜となってしまったのです。

 

そう!「立場の逆転」の経験を基に描かれたとされるのです!

最初の「猿の惑星」を観て、その後、原作のあらすじとテーマを知って、いろ
いろ考えさせられる作品になりました。

 

ですから、是が非でも「猿の惑星−ジェネシス−(創世記)」がどのようなも
のだったのかが知りたかった。

この「猿の惑星ジェネシス」もまた、考えさせられるというか・・・「怖い」
と思いましたね!

 

アルツハイマー特効薬開発過程の動物実験で変異した天才猿のシーザーは、
人間を越える知能を持ちましたね!?

科学者ウィルが引き取り、アルツハイマー病になったウィルの父親と一緒に
仲良く暮らしていた時のシーザーは、ウィルとそのお父さんから、「愛情」を
学んでいました。

 

ところが、アルツハイマー病のお父さんが駐車中の車を勝手に動かし、前後の
駐車中の車両にボコンボコンぶつけてしまい、隣人からこっぴどく叱られ、
警察にまで通報されます。
それを屋根裏部屋で観ていたシーザーが、ご主人様の危機を察知し、助けよう
うと隣人に襲いかかる。
結局、捕まり霊長類保護施設に送られてしまいました(^^;

 

あれほどまでに優しかった天才猿のシーザーは、施設の生活を始めてすぐ、
そこのボス猿との戦いでコテンパンにやられてしまいます(^^;

 

しかし、天才ですから再戦を企てます。

なんと金属の缶を武器にボス猿を容赦なくぶん殴るのですね(^^;

人間を越える知能を有する天才猿のシーザーと言えども、彼は自分で何かを
考えたり、発想しているわけではないのです!

 

実は、人間の行動パターンを真似ているだけなのです!

なぜか?

 

霊長類保護施設に移管されてからのシーザーは、施設長ランドンとその息子か
ら虐待を受けるのですね!?
その経験で「暴力」を学んでゆくのです!

「学び」の語源は、「まねぶ(真似ぶ)」・・・「真似る」なのですね!
まさに「真似る」ことによる学びの繰り返しは「潜在意識」に刷り込まれるの
です!

 

暴力に対して暴力を返すことを目の当たりに見て・・・。
経験(被害者として)して・・・、そのうち、加害者となり、・・・ただただ、
それを繰り返すのです・・・(^^;

 

結局、「人間に虐待を受けた」シーザーは、「人間に暴力で復讐する」という
輪廻に入るのです!

 

なんと仲間の猿に対しても、暴力を返し、暴力で支配していくのです。

よく考えますと・・・「人間流の悪しき性根」を忠実に真似ていくのです。

 

ですから私は、かなり「恐怖」を感じたのです!

知人の精神科医や臨床心理士から聞いた同じような話ですが、

よく善良なる?母親から、
「なぜ家の子供はイジメをするのでしょうか?」
という質問をもらうそうなのです。

彼等が一様に、
「子供のイジメは、大人のイジメや悪口・陰口を子供が真似ているだけ!」と
答えるそうです!

 

これは事実なのです!
「大人の世界から、イジメや悪口・陰口を無くせば、子供のイジメもなくな
る!」と・・・(^^;

公園やショッピング・センターのフードコート、最近のファミレス行きますと、
ベビーカーに放ったらかした赤ん坊と一緒に、数人のママさん達が談笑して
いるでしょう!?

 

だいたい、その話題というのが、「人の噂話」なのです!
ハッキリ言いますと、たいていは「悪口」・・・(^^;

 「三つ子の魂百まで」
 「門前の小僧、習わぬ経を読む」
のことわざも絶妙な皮肉に変わります!

 

お母さん達が話す内容が赤ん坊の頃から、何十時間も、何百時間も聞かされる
のです!

 

知らず知らず、人の悪口を平気で言ったり、イジメに罪悪感を持たない子供に仕立てられてゆく(^^;

あの「猿の惑星ージェネシス−」では、天才変異したシーザー君が人間から、
「暴力を学んだ」のです!

 

結局、「人間に暴力を返した」のです!

これは、なにもSFでも、フィクションでもないのです!

 

子供もシーザー君同様に、親や、家族や、周囲の人間の、「良い部分」も「悪
い部分」も、「善悪」に関係なく真似つづけ、学習し、成長していくんです!


企業に入ったら、新入社員は先輩、上司から「感化」されてゆくのです!

ビジネス・リーダーであるあなたは、いかに「模範」となる言動をしておりま
すか!?

 

「公平(Justice)」という人育てに必要不可欠な言動をしておりますか!?

自分の気に入る社員・後輩だけを重用し、煙たい人間を排他する行為は最低な
のです!

 

独裁者のなれの果てはすべて、排他する行為が「暴力」に似た言動によって、
「暴力」を学んだ部下や周囲の人達からの復讐に怯えるのです!

「成功の復讐」という言葉が確かに存在するのです!

 

科学技術の進歩向上が人々に利便と豊かさと幸せをもたらしながら、それの
利権に巣喰い、保身にしか目をやれなくなった者どもの行う行為は「暴力」
そのものです!

 

龍馬が書き送った手紙にも「日本を今一度、洗濯いたし申し候」とありました。

 

「猿の惑星ジェネシス」の続編があることを心待ちにしているのは私だけで
しょうか?・・・(^^)


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